ストレス
強いストレスや長期間にわたるストレスによって、体は常に緊張した状態を強いられます。

それによって自律神経のバランスを崩してしまい、体の不調やさまざまな病気へとつながっていきます。

これは男性更年期障害も例外ではありません。

特に男性は中年期に多くの心身ストレスを受けやすく、それが男性更年期障害の引き金になるケースもあるのです。

今回は男性更年期障害とストレスの関係についてご紹介していきます。

男性更年期障害とストレス

更年期という言葉はもともと女性の閉経前後の時期をさし、女性ホルモンの分泌低下によって起こる体の急激な変化を「更年期障害」と称していました。

しかし近年では男性にも更年期障害があることがわかっています。

男性の場合もテストステロンと呼ばれる男性ホルモンの減少が原因で更年期障害を引き起こします

しかし男性の場合、症状のあらわれ方や程度は女性以上に個人差が大きいと言われています。

それは加齢によるテストステロンの減少は女性よりも緩やかであり、またその減少には生活習慣なども大きく影響するからです。


出典:順天堂大学付属順天堂医院 メンズヘルス外来

その中でもストレスはテストステロンの減少に大きく作用すると言われており、ストレスが男性更年期障害の引き金になるケースも多いです。

特に男性更年期障害を発症しやすい中年期は、これまで以上に過剰なストレスを受けやすく注意が必要な時期と言えます。

男性更年期に受ける様々なストレス

男性更年期は人生の折り返し地点であり、体の衰えや老いに向かう事への不安を感じやすくなります。

それに加えて仕事ではキャリアが安定する一方で、上司や部下の間に立たされる立場になることで新たな負担を感じ始めます。

また家庭では子供の進学や就職、教育費やローンの返済、親の介護などのライフイベントが重なりやすい時期でもあります。

このように男性の40代以降は、『ミドルエイジクライシス(中年期危機)』という呼称がつくほど、さまざまな心身ストレスを受けやすい時期だと言われています。

さらに過剰なストレスは飲酒や喫煙の量を増やすなどの生活習慣の乱れにつながるケースが多く、これらの要因がますます男性更年期障害を引き起こしやすくなっています。

男性更年期障害とうつ病

上記に述べたように男性の場合、中年期は様々なストレスによってうつ病を発症しやすくなっています。

男性更年期障害の症状でも倦怠感や無気力などうつ病によく似た症状があらわれます。

しかしこのような精神神経症状がうつ病によるものなのか、男性更年期障害によるものなのか鑑別が難しいようです。

ただ精神的な症状が気になる場合、うつ病と同様に精神科や心療内科でも男性更年期障害の治療を受けることはできますので、気になる方は一度専門科に相談してみましょう。

ストレスは「万病のもと」

ストレスは高血圧、糖尿病などの生活習慣病から心疾患、脳神経疾患、さらにガンなどありとあらゆる病気の原因になります。

男性の更年期は体の衰えに加え、人生のターニングポイントにおける新たなストレスが加わることで、これらの疾患のリスクが高まる時期にさしかかります。

そのため40代に差し掛かるこの時期にはこれまでの食生活や生活習慣を改めながら、「無理をしない」「休息をとる」「適度な運動をはじめる」など、ストレスを解消する方法を導きだすことも男性更年期障害をはじめ、あらゆる疾患の予防につながります。