アルコールが男性更年期障害を引き起こす要因となるのか?実はこの2つの関連性は明確ではありません。

一方で過剰なストレスは男性更年期障害のリスクファクターであるため、適度な飲酒によるストレスの発散は時に必要かもしれません。

ただ、男性更年期障害では肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病も危険因子と言われています。

そのため、肥満などに影響を及ぼす過剰なアルコール摂取はやはり控えたほうが良いと言えるでしょう。

今回は更年期障害とアルコールとの関係について、詳しくご紹介したいと思います。

アルコールが男性更年期障害に及ぼす影響

アルコールが男性更年期障害に及ぼす影響は、今のところ明確な関連性などはわかっていません。

男性更年期障害の原因であるテストステロン(男性ホルモン)の減少は、過度のアルコール摂取ではその減少を加速させる傾向にあるとよく言われます。

しかしこの点に関しても、いまだ根拠のあるデータがあるわけではなく、よほどの量でないかぎりそれほどの影響はないという説もあるようです。

ただ更年期障害を発症しやすい中年期は人生のターニングポイントにあたるため、この年代は多彩なストレスを抱え込む時期でもあります。

そのためこの年代はストレスから逃避するためにアルコールを過剰に摂取する傾向があり注意が必要です

特に日本人の場合、アルコールの分解に必要なアルコール脱水素酵素の働きが欧米人と比較すると弱いことがわかっています。

適度なアルコールによってストレスを発散させることは時に必要ですが、過度な飲酒は控えたほうが良いでしょう。

男性更年期障害はアルコールよりも肥満のほうが要注意

アルコールと男性更年期障害との関連は不明な点が多いのですが、肥満は男性更年期障害のリスクファクターであることは明確です。

それは肥満の人はそうでない人と比較して、テストステロン(男性ホルモン)が減少しやすいことが医学的データでもわかっているからです。

アルコールが肥満をもたらす要因の1つであることを考えると、過度のアルコール摂取によって肥満を引き起こし、その肥満が原因でテストステロンの減少を加速させる可能性は高いと言えます。

さらにテストステロンが減少すると、筋肉量が減少し体脂肪が増加します。

これによって《肥満⇒テストステロンの減少⇒体脂肪の増加⇒さらに肥満》という負のスパイラルから抜け出せなくなる可能性があります。

したがって肥満の解消や予防は、男性更年期障害の予防や症状の緩和には必須であり、アルコールも肥満を増長させない程度にとどめておくほうが賢明でしょう。

まとめ

アルコールの摂取が必ずしも男性更年期障害の原因となるわけではありません。

しかし更年期障害を発症しやすい中年期には、ストレスの増幅によってアルコールの量が増えやすい事に加え、アルコールの摂取が肥満につながる点を踏まえると、中年期以降の飲酒にはこれまで以上に注意が必要と言えるでしょう。

アルコールの適正量は1日20g、ビール中ビン一本・日本酒一合程度と言われています。

そして毎日お酒を飲む習慣のある人は、週に1、2日程度は休肝日を設けることが理想的でしょう。